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給食における地産地消について
福山市教育委員会

■学校給食と食育

学校給食は,明治22年に山形県の忠愛小学校で弁当を持参できない児童に昼食を提供したことが始まりとされています。
戦争による中断の後,昭和21年12月24日に都市圏の学校で試験給食が行われ,全国に拡大していきました。昭和29年の給食実施児童数は全児童数の半数を超え,こうした状況を背景に学校給食法が制定されました。
栄養補給が主目的であった給食ですが,今日では,食文化の継承や望ましい食習慣の修得など教育的側面が重要視されるようになり,お弁当代わりの給食が,生きる力を育む教育の主役に躍り出ようとしています。
材料はどうなっているの?児童は給食を通して様々なことを学びます。郷土食や行事食なども単に献立に取り入れるだけでなく,姉妹都市などの各地の料理を取り入れ比較することで,風土の違いや共通点を考えてくれています。給食が家庭での会話につながることも期待しています。

地産地消も,それがエコや安心・安全につながることはもちろんですが,自分が口にしている食べ物がどうやって作られたのか,生産や流通について学ぶ大切な機会です。


■学校給食と地産地消

地産地消 ありがとう福山市の学校給食は,小学校69校と給食センター2所で,約3万食を調理しています。給食会へ登録した業者が卸市場で購入し学校へ納入するのが基本ですが,地場産物の絶対量が不足しているため,JAを仲介として農家から学校への直接搬入に取り組んでいます。JAを通しているのは,農家の育成とあわせて農薬の使用など栽培履歴をチェックしてもらうためです。地域ごとの小口の生産農家の情報をまとめてもらえる利点もあります。
地元の学校へ納めてもらう,規格外も引き受ける,包装もケースも要らない,自分で配達できるなど、生産者の意欲づくりにつながり、この取り組みは、少しずつ広がっています。


野菜の納品給食室には「今日のカレーに入っているじゃがいもは私がつくりました」といった具合に顔写真入りの紙を張り出したり,給食を一緒に食べてもらったり児童とのつながりを大切にしています。

授業の一環で畑を訪れ,雑草を抜いたり収穫を手伝ったりした野菜が次の日の給食に出る…夢が広がります。

自分で食べようと野菜を作っていたら余ってしまった,近所にあげようにもどこも同じ,結局食べ量以外は畑でくさらせてしまう,そんな野菜を給食で使ってほしいという声にも応えています。代金は児童の感謝の声…だけですが。
また学校農園の野菜も使っています。一生懸命育てた野菜を給食で使用するので,子どもたちは得意顔です。食材費が浮いた分は,牛肉を増量したり果物をつけたり…お得感も演出しています。
水産物の地産地消にも取り組んでいます。「ぼら」のすり身をつかったコロッケバーガーに歓声をあげる,自分で作った海苔巻きをまるかじりするなど児童の姿に目を細める漁協の方々を見ていると,生産者と消費者をつなぐ試みの大切さを感じます。

学校における地産地消は,市内各地を訪ねて回る食材探しに追われていますが,同時にふるさと再発見の日々でもあります。これからも「大地の恵みを学校へ,子ども達の歓声を地域へ」届けるための給食であり続けます。

ぼらのすり身を使ったコロッケバーガー/鯛めしについて学ぶ

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