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ひみこのはがいーぜ
広島県歯科医師会

「こ」:言葉を正しく発音

かむ事と発音、ちょっと不思議に思われる関係かもしれません。
が、ご存知のようによくかむ事は、顎や顔面の骨や筋肉の成長を促します。
実は、発音とは肺から吐き出された空気が声帯を震わせることで作られた音が、軟口蓋や舌、唇などによって様々な音色を持ち、口から言葉として発せられることです。
顎顔面の骨の成長が悪いと顎の大きさと舌の大きさとのアンバランスが起こり、十分に舌を動かすスペースが不足し、特にさ行やた行ぱ行などの正しい発音ができなくなってしまいます。
また、スペースの不足だけでなく、舌を含めた口の中や周りの筋肉がうまく働かないとやはり正しい発音が出来ません。
歯の並びが悪かったり、鼻のほうに空気が漏れても発音がはっきりしません。

よくかんで顎や顔面をしっかり発育させることは、言葉を正しく発音させ、美しい日本語を話すことにつながります。自分の意思、気持ちを相手に伝え、楽しく輝く人生を送るためにも「よくかむ」ことをお忘れなく。

 

「の」:脳の発達


画:Motoko Shintani

脳を発達させるためには、小さなころから視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚の五感を十分に使った体験を通じて脳に伝わる刺激(五感刺激)と、自分で触ったり身体を動かすことによって脳に伝わる刺激(運動刺激)がとても大切です。
運動刺激のなかで、最も重要なのが「かむ」という行為です。「かむ」と歯の根っこの表面(歯根膜)や顎を動かす筋肉にあるセンサーが脳へ運動刺激を伝えます。この運動刺激は、歯や顎の位置が脳に近いために非常に多量で強く、脳が受ける一日の運動刺激の約50%を占めるほどだと言われています。
また、よくかむことは脳の血流量を増やすので、脳の活動を活発にします。
特に乳幼児の場合は、顎や顔面の発育と脳の発達は「かむ」という刺激を通じて同時進行しているわけで、とても重要な影響力を持っています。もちろん赤ちゃんが母乳を飲むのも「かむ」という行為につながっています。
この運動刺激は大人になったら認知症の予防にもなります。自分の歯でしっかりかむことは脳を発達、活性化し、老化も防いでいるわけです。
 
食べ物を「味わう」ことは味、香り、歯触り、舌触りなどの五感刺激を脳に伝えますが、楽しい雰囲気で食事をすると、味わいを一層深くする効果があります。「家族との食事」は会話やしつけ、家族との絆を感じて豊かな心も作ります。

 
ご家庭でも食事ということをもう一度見直して、どんどん脳を発達させましょう。
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