HOME > 食と文化 >福山市田尻町の杏(アンズ)
福山市田尻町の杏(アンズ)
広島県歯科医師会
お話を伺った方:田尻町あんずのふる里振興会 会長 高松武臣 様

身体に染み込んでいく甘味と薫り…

高松武臣さん 畑にて6月5日(土)午後4時から、ご自宅の前庭でお話を伺った。
 
ご多分に漏れず、ここ田尻町でもアンズ農家の高齢化が問題になっているとの事。剪定や農薬散布、収穫と、どの作業も斜面に脚立を立てての作業になり、体力的にも大変で危険も伴うのでアンズ栽培に携わる人が徐々に減少しているのが現状らしい。

例年3月の最終週に開催している「田尻あんず祭り」を今年は一週間早めたところ、満開と重なって来場者には大変喜んで頂けたとの事。しかしその後の長雨と低温で、花が枯れて落ちてしまい今年の収量はかなり少ないだろうと言うお話だった。実際にアンズ畑の中を案内して頂いたが、実のない木や、実が付いていても変色していたり、実割れしている木も多く見られた。


そんな中にビニールで雨避けの屋根を設置している畑があり、そこのアンズは色艶も良くサイズも揃って素晴らしい出来になっていた。雨除けをすれば良い事はわかっていても、費用や作業の手間を考えると、なかなか出来ないものらしい。
色の良いものを一つ摘んで手渡して下さったのでかじってみた。すっぱいけれどアンズのあの甘味と薫りが口の中一杯に拡がって、急な坂道を登って来て汗ダクになっていた身体に染み込んでいくようだった。
 
例年ならそろそろ出荷が始まる時期らしいが、今年は少し遅れて6月中旬辺りになりそうだとの事。近くのお店で「田尻のアンズ」を見かけたら、ぜひ一つかじってみては?すっぱいアンズの味とともに、目の前に田尻町の素敵な風景がひろがりますよ。


▲このページの上部へ