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赤米から古代人の食文化に思いを馳せる
広島文化学園大学 准教授 村田美穂子

赤米の豆知識

赤米は古代米の種類の一つで、「あかまい」「あかごめ」とも呼ばれています。我が国には2,000年以上前に中国大陸から伝わってきました。お米のルーツであり、お赤飯の起源といわれています。邪馬台国の献上米であったといわれており、古代日本人の神様へのお供え物、お祝い事に使用されてきました。ひなびた香りと紅い色、あっさりとした味わいが特徴です。
「古代人が食べていた栄養豊富な米」というイメージから、赤米は注目を浴び、現在では各地で栽培が行われるようになり、作付面積は年々増加しています。

赤米の栄養パワー   

赤米の栄養成分は、たんぱく質や各種のビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。白米と比較して、食物繊維約8倍、カルシウム約3倍、マグネシウム約4倍、カリウム約3倍、ビタミンB1約5倍もあります。また、赤米の特徴である赤色系色素(タンニン)を含んでおり、発癌抑制作用、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、血糖値の改善作用があるといわれています。

赤米のおいしい調理法

赤米入りごはん
赤米入りごはん

赤米を使った簡単な調理は、「白米に混ぜて普通に炊く」という方法です。精白米に対して、赤米5%を混ぜ、酢少々を加えて、通常の炊飯をすると赤飯風のご飯になります。出来上がりに酢の味はなく、赤い色がアクセントになります。赤米の色素が溶出すると、飯がほんのり薄紅色になります。(赤米の使用量や色素の状態によっては、紅くならない場合もありますので、ご注意ください)。

赤飯風ごはん
赤飯風ごはん
さらに、赤米を増やして、もち米2合、玄米(または白米)1合、赤米1合に、酢大さじ1を加えて炊飯すると、さらに赤飯に近い出来上がりになります。赤米の分量は、出来上がりの色の好みで調整してください。その他、雑穀と混ぜる方法や炊き込み御飯の具の一色として利用することもできます。
 
赤米は、古代人の食文化として現代に伝承された米です。皆さんも赤米を使った料理にふれて、お米のルーツに思いを馳せてみませんか。

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