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広島県福山市田尻町「田尻南瓜」
広島県歯科医師会

「田尻南瓜」の歴史

水野勝成公銅像
水野勝成公銅像
田尻南瓜は島原の乱に出兵した初代 福山藩主 水野勝成公とともに九州に渡った住民が1638年に、薩摩から日本南瓜の種子を持ち帰ったのが始まりとされています。1960年前後まで田尻地区で盛んに栽培されていましたが、甘さが勝る西洋南瓜が普及していくとともに生産者がいなくなり、衰退していきました。

「田尻南瓜」の復活

田尻南瓜
田尻南瓜

田尻南瓜振興会では、幻の田尻南瓜を復活させようと、種子を保存していた東広島市財団法人県農林振興センターから種子を借り栽培を始めました。初年度はイノシシにほとんど食べられ、30個しか収穫できなかったようですが、2年目の今年(H24年)は、400個もの収穫があったそうです。

「田尻南瓜」豊作でお菓子作り

今年収穫された田尻南瓜は福山市熊野町の菓子店(勉強堂)に卸され秋ごろから新しいお菓子として商品化され、大好評だそうです。

地元菓子店が 田尻南瓜 を使って商品化した饅頭、ロールケーキ、パイ
地元菓子店が『田尻南瓜』を使って商品化した饅頭、ロールケーキ、パイ

プロの「田尻南瓜」料理

どうしても、この田尻南瓜を味わいたくなった私たちは、勉強堂にお願いして、この田尻南瓜を2つほど分けていただき、瀬野の懐石料理店に持ち込みました。
とてもめずらしがられ、快くコース料理の中に組み込んでいただきました。いくつかのメニューをご紹介します。

 

■田尻南瓜の焼き物と天ぷら

田尻南瓜の焼き物と天ぷら西洋南瓜に比べ、日本南瓜は水分が多いため、焼いたり揚げたりして、水分を飛ばすためのひと手間をかけると、味が凝縮されるそうです。また、歯ごたえもしっかり有り、普段食べ慣れている南瓜とは、ひと味もふた味も違った食感を楽しめました。

 

■田尻南瓜とずいきの葛あんかけ

田尻南瓜とずいきの葛あんかけもともと西洋南瓜に比べ、甘味が少なく淡白なのが日本南瓜の特徴だそうですが、その分醤油との相性もよく、また歯ごたえもしっかりありました。
ずいきのシコシコした食感とゆずの香りと絶妙にマッチしてとても美味しくいただけました。

 

田尻地区の名産として復活を目指している田尻南瓜のおかげで、日本南瓜の美味しさを知ることができました。
また、西洋南瓜に比べ、低カロリーでヘルシーなのも特徴だそうです。
今後も沢山の収穫を目指し、完全な復活を成し遂げて欲しいものです。

 

《取材協力》
 ■御菓子所 「勉強堂」本店 

 広島県福山市熊野町乙1151-2 
 TEL 084-959-0025
 FAX 084-959-0024

 ■懐石料理 「點心」 
 広島県広島市安芸区上瀬野南1丁目2107
 TEL 082-894-8805

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