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味覚の成長
広島県歯科医師会

味覚の成長は、「三つ子の魂百まで」なんです!

味覚を感じる組織を味蕾といい、舌の表面にあることはよく知られていますが、上あごや軟口蓋付近まで分布していています。味蕾は妊娠7週目ころから形成され、そのピークは妊娠5か月~生後3か月だといわれています。

そこで、生まれたばかりの赤ちゃんでも味に対するこだわりを持っているのです。甘いものはエネルギー源として重要であるために受け入れ、腐っていることを示す酸っぱい味や毒を示唆する苦い味は拒否するように、本能的に生きるための識別能力を持っています。識別能力は少なくとも大人よりも敏感であるため、母乳から人工乳に換えたり人工乳の種類を変えると、敏感に反応して拒否することがあるのです。

 

3か月~5か月頃からだんだんと味に関しては鈍くなってくるので、離乳期から幼児期ではわりと幅広い多くの味を受け入れますし、乳児期後半からは何でも口へ持っていって味わって学習して味を覚えるという能力があります。そこで、この時期に与えられた食べ物によって味覚の好みができますので、豊富な食経験をさせておくと、好き嫌いのない子どもに育てることができます。

 

また味以外でも子どもがおいしい!好きだ!と感じる要因は多くあります。食品の香りや固さ、温度、盛り付け、子どもの健康状態、精神的状態、食べさせ方、食事の環境や雰囲気など、様々な感覚器官から脳に情報が入り、おいしい!好き!と食欲も変化していきます。

 

味覚形成の一番重要な時期が、生後3~5か月頃から成人食が食べられるようになる3歳頃までです。子どもがおいしいと思えるように、食事作りだけでなく、食べさせ方・食事を食べる為の環境作りも味覚の形成には大切な要因です。

 

食べることを楽しむこと、好き嫌いなく食べること、そして食生活習の形成のためにも、乳幼児期は重要であり、食についても「三つ子の魂百まで」なんです。


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