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8020達成のための学校給食検討事業について
広島市歯科医師会

 
今回、広島県歯科医師会と広島市歯科医師会では、学校給食に着目し、学校現場でその現状と問題点を食育の観点から調査し、食育を基本とした8020達成のための学校給食のあり方について調べましましたので、数回に分けて報告します。

・調査対象及び回収率について

調査対象

広島県内の公立小学校および特別支援学校小学部

調査時期 平成22年9月
回収率 発送数 554校 回収数 403校 回収率 72.7%
回収校数
小規模校:12学級以下の学校
中規模校:13から24学級の学校
大規模校:25学級以上の学校
小規模校 229校
中規模校 135校
大規模校 39校
回答者

給食担当教諭37.7% 養護教諭27.0% 栄養教諭・学校栄養職員23.8%
教頭1.7% 校長1.5%その他(保健主事、給食担当、食育担当など)8.3%

・設問として

(1)8020(ハチマルニイマル)運動を知っていますか。
(2)噛ミング30(カミングサンマル)運動を知っていますか。
(3)食育といえば先ず何を思い浮かべますか、1つだけご記入ください。

1.地産地消(地場産食) 2.食事・栄養バランス 3.食農体験
4.食べ方 5.噛むことの大切さ 6.マナー・躾 7.規則正しい食生活   
8.親子料理教室 9.欠食 10.食の安全・安心 11.その他

以上の3つの設問を聞いてみました。

・回答について

まず、(1)8020(ハチマルニイマル)運動を知っていますか。
この質問に対して、96.0%の人が知っているか聞いたことがあると答えています。
このことについて、一生自分の歯で楽しい食生活と健康的な日常生活を送ることを目標として、平成元年に厚生労働省と日本歯科医師で提唱された「8020運動」は、学校の場においてもほぼ定着しているといえます。

 

次に、(2)噛ミング30(カミングサンマル)運動を知っていますか。
現代人は、昔に比べて噛む回数が減少しており、早食いや咀嚼力の低下が指摘されています。このようなことから、厚生労働省は、ひと口で30回噛むことを目標にした「噛ミング30運動」を提唱しています。
この「噛ミング30運動」運動を知っているとしたのは40.2%であり、今後さらなる情報提供と本運動展開をはかる必要があります。

 

最後に、(3)食育といえば先ず何を思い浮かべますか、1つだけご記入ください。
この質問に対して、「食育」から思い浮ぶ項目で最も多かったのは、「食事・栄養バランス」(63.0%)であり、次いで、「規則正しい食生活」(19.9%)、「地産地消」(6.9%)と続いており、「噛むことの大切さ」は残念ながら0.5%でした。

 

今回の調査結果は「噛むことの大切さ」や「食べ方」など、歯科的見地からの食育について、学校現場におけるさらなる普及啓発・推進を諮る必要性があることを示唆していると考えられます。

・まとめ

  1. 「8020運動」については、学校現場においてほぼ定着しています。
  2. 噛ミング30(カミングサンマル)運動の認知度は、「8020運動」に比べ約半分以下であり、今後さらなる情報提供と本運動展開をはかる必要があります。
  3. 「食育」から思い浮ぶ項目において、「噛むことの大切さ」は残念ながら0.5%でした。
このことから、学校現場において歯科からの食育をさらに普及啓発していく必要があります。
 
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