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竹の子と筍
広島県歯科医師会

考えてみると変わった食べ物。今回はそんな野菜、竹の子の話題です。

竹の子はイネ科に属する植物で、まだ地中から完全に姿を出していない若い竹の幹の部分のことをいいます。歴史的には、「古事記」にも登場しており、日本では古くから食べられていたと考えられます。しかし、最初に食べた人はどういう神経で食べたのでしょうか?なんせ竹ですから…。
 
現在、一般的に食べられているのは孟宗竹(もうそうちく)という種類で、江戸時代に中国より日本へ伝わってきたということです。竹の子の語源は、もちろん「竹」の子どもですが、漢字の「筍」の語源は?「筍」という字は竹冠に旬と書きます。旬とは1ヶ月を三つに分けて上旬、中旬、下旬と呼ぶので分かる通り、十日間の期間のことです。竹の子は土から顔を出して10日もすれば竹になってしまうので、この漢字になったということです。
 
竹の子には、食物繊維、カリウム、タンパク質が豊富に含まれています。食物繊維は便秘の症状を改善する他、大腸がんやコレステロールの吸収を防ぐ働きがあり、動脈硬化の予防が期待できます。カリウムは、体内の塩分バランスを調整し、体外に排出するので、むくみや高血圧に効果があります。また、ビタミンをB1・B2・C・Eなどによる美肌効果やカロリーが低いのでダイエットにも適しています。ただ、コリンやノイリンを含むため食べ過ぎると、吹き出物やアレルギーに似た症状を起こすことがあります。


竹の子は色々な料理に使われますが、シンプルに焼いて食べても良し、ご飯と一緒に炊いて竹の子ごはんにするも良し、春の味覚として我々の舌を楽しませてくれます。

竹の子の産地で有名な竹原市の竹の子料理レシピを一つ、ご紹介します。


■竹の皮お宝包

 
【材料(4人分)】

 ・米・もち米………160g
   ・うるち米……160g
 ・たけのこ水煮………60g
 ・にんじん……………40g
 ・鶏肉または豚肉…120g

 ・干しえび…………4g
 ・干ししいたけ……4g
 ・白ねぎ……………8g
 ・しょうが…………4g
 ・ごま油……………8g

 ・調味料
  水………240cc
  酒………4g
  しょう油……12g
  砂糖………4g
  塩…………2g
 ・竹の皮………4枚

【作り方】

  1. もち米を洗って2時間以上水に漬けた後、ザルにあげる。
  2. 大きめの鍋にごま油を熱し、みじん切りにした白ねぎとしょうがを香りよく炒め、サイコロ切りにしたたけのこ水煮、にんじん、肉、干しえび、戻した干ししいたけ、水と調味料を加えたものに米を加え、木べらで混ぜながら煮汁がひたひたになるまで煮つめる。
  3. これを熱湯で柔らかくした竹の皮で包む。
  4. 蒸し器で20分間蒸す。
     
《一口メモ》
竹の皮の薄皮がはげないようにこすり洗いします。
「竹の里たけはら」にちなんだ、「竹」を利用したおすすめ料理です。
 
■栄養成分(1人分)
エネルギー388Kcal、たんぱく質12.6g、脂質7g、炭水化物65g、塩分1.0g

 
そんなシャキシャキ感がたまらない竹の子も、中国産におされ、農家の高齢化も追い討ちをかけ国産の竹の子が減ってきており、また、竹は非常に繁殖力が強く、放っておくと竹林が竹薮になってしまい、山が荒れてしまうそうです。
 

これからもおいしい竹の子が食卓に並ぶよう、日本の農家の方々にがんばってもらいたいものです。
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